図書館員が調べてみました! 2019.10

食欲の秋、芸術の秋、読書の秋・・・。一言に秋と言えど、楽しみ方のバリエーションが多いこの季節は心が躍りますね。私は、葡萄や林檎が美味しいこの時期は食欲の秋まっしぐらです。
ところで、皆さんは葡萄を食べる時どんな器に盛りつけますか?私の家では白い器に盛ることが多いのですが、器に残った果汁の紫色の美しいこと!この果汁で染物をしたらさぞ美しい布が出来るだろうと思い、挑戦してみましたが、結果は散々。色ムラや変色で上手く染めることができませんでした。

そこで、今回は食欲・芸術・読書(調べ物)の秋を一度に堪能すべく、果物・野菜染めで布を綺麗に染める方法について調べてみました!

【調査結果】
植物由来の布を果物や野菜で綺麗に染めたい場合、重要になってくるのが「濃染処理」と「媒染」という二つの下準備です。
濃染処理は、植物由来の繊維を豆乳や牛乳に浸し、タンパク質でコーティングする処理です。果物や野菜の色素はタンパク質にくっつく性質があるため、こうすることで布に色を定着させることができます。
媒染も果物や野菜に含まれる色素の性質を利用した処理で、果物・野菜色素の金属イオンと結びつきやすい性質を使って、布に色素を定着させます。方法は意外と簡単で、スーパーや薬局で売っている焼きミョウバンをお湯に溶かして布に浸み込ませるだけ。
あとはお好みの果汁や野菜を煮出して、そこに布を浸け込み、乾燥させて完成!
美味しく食べて、綺麗に染める。今年は果物・野菜染めで色とりどりの秋を楽しんでみてはいかがでしょうか。

『花・木の実・藍・野菜・葉っぱのかんたん染めもの』 春田香歩/著 偕成社
『楽しんで、ナチュラル染色』松本道子/著 文化出版局
『子どもと楽しむ染め時間!』村田浩子/著 かもがわ出版